text&photo by kyosuke yamauchi(Minamisanriku)
 




南三陸町からおよそ30km、国道45号線を北へ走り山を越えるように内陸へ進むと、ちょうど岩手県の県境に位置する一関市藤沢町に辿り着く。南三陸町生まれ南三陸町育ちの高橋さんは、この場所で本格タイ料理とスペシャリティコーヒーのお店を営む。ヨーロッパやアジアを放浪し食べ尽くしてきた確かな舌と、料理人の探究心が詰まった本格タイ料理は、専門家も唸るほどの美味しさで評判だ。もちろん素材にもこだわる。地元南三陸産のジャガイモや県産の無農薬玄米、ハーブはフレッシュなタイ産、カレーに使うスパイスは数種のインド産と料理にかけるこだわりと情熱がそのまま味となり各地からの客を魅了する。お店の名は「和sian-cafe aimaki」。愛の種を蒔く、そんな意味が込められた愛情たっぷりのお店はオープンから10年目を迎えた。店内は現地のレストランをイメージした和やかな空間。吹き抜けの天井から自然光が差し込み、寒い時期には蒔ストーブの柔らかな温かさに包まれる。それに加え、世界を旅してきたマスターの飾らない人懐っこさと、話し出すと止まらない愛嬌たっぷりの人柄が、居心地の良い空間を造り出している。聞くと、外国人の旅人も噂を聞きつけやってくるという。各国の人々との交友の広さも旅人ならではだろう。まだまだ現地で修行がしたい、そんな想いで一年に一度は現地タイに足を運び数日間みっちり料理人にレシピを学び、そしてひたすら食べ歩く。『外国の方もそうですが、ウチはお子様連れのお客様も非常に多いんです。小さい子供がいてもゆっくり美味しい料理が楽しめる。そういう馴染みの店として使って頂けることが一番嬉しい』。彼の夢はいつか地元南三陸にお店を移し、お料理と美味しい珈琲が楽しめる、くつろげる空間を作ること。『あと40年、80歳まで現役で働きたい。それといつか敷地内に公園も作りたい!地元の子供達が遊びにきてくれるような楽しい場所にしたいんです』。  






①和sian cafe aimakiを営む高橋大吾さん(40)。
②現地のドラディッショナルスタイルを意識した店内は吹き抜けで思わずホッとする和やかな雰囲気。様々なアーティストのライブやバリスタ教室なども開催している。
③山に囲まれたロッジ風な外観。山々に囲まれた自然豊かな場所も魅力のひとつだ。
④専門家からも絶賛される高橋さんのマッサマンカレー。通販で買えるレトルトパックは、そんな専門家や同業者も購入するほどのこだわりが詰まっている。
⑤エスプレッソにもこだわる。豆は知る人ぞ知る「Bal Musette」のコーヒー豆。

「aimaki」
aimaki.com